読んだことがあるかもしれないけど、登録されていないので読んでみようと読んでみた結果、やはり、読んだような気もするし、読んでないような気もしている。ただ、ここからは読んでなかった想定で感想を書きます。
「真犯人の貌」を読んで面白かったので、代表作である本作も読んでみました。大学教授の隣家で起こる犯罪を犯罪研究を専門とする教授が捜査し、真相に辿り着くのですが、人にはいろんな顔があるということが描かれていて面白かったですね。
立派な教授、素晴らしい夫という一面の裏に、自身のゼミの可愛い学生に危険な思いを持っている。ちょっと、2人で食事に行ったりする程度のことだが、それにワクワクしている。
教授の同級生の刑事も、正義感が強く、さぞ立派な刑事なのだろうという裏で、詐欺などの犯罪で生計を立てる兄に手をかしていて、どうにもこうにもならなくなってしまっていたり。
教授の同級生で、その刑事の妻も、著名なピアニストであるが、足が不自由であるというコンプレックスも手伝ってか、夫に不満を持ち、夫の兄に寄っていってしまう。
しかし、皆、表では、立派な大学教授、刑事、ピアニストなのだ。結局、裏の顔は本人が語らないことにはわからない。もっといえば、裏の思いを暴露されても、本人が否定すれば、それは正しい事実ではなくなってしまうのだろう。
皆、仮面をかぶって生きている。それはリアル現実も同じなのだろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2024年2月19日
- 読了日 : 2024年2月19日
- 本棚登録日 : 2024年2月19日
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