読むのが大変だった。。。
これほど読んでいて腹が立ってくる本はなかった。
もちろん、本に対して怒るのでなく、その現状や歴史的事実、何の対応もしてこなかった日本に対して。
戦後の多くの事を学べる本でもあると思う。戦後どういう問題をはらんでしまったのか、どうして今の現状で明らかにおかしいと感じる事や違和感を覚える事がまかり通るのか、若い世代であればある程、そう思っていると思う。
どういう派がいて、それぞれどう言う主張をしているのかと言う観点からもわかりやすい。
日本は、自国の歴史から切り離されてしまっている。そこを誤魔化してしまったがゆえに、そうでない道を見失ってしまったままで、未だ敗戦直後のやり方を続けていることに驚愕。
世界からすると、日本は未だ「敵国条項」としての効力の対象となっている。平たく言えば、だから、アメリカは日本に対して何をしても良い。これは、日本として、そこから外れる様な努力を一切してこなかったと言うことでもあるし、そのような教育も一切国民に与えなかったと言う事。
もちろんそこに至る様々な複雑な経緯があるが、文書で残されてしまっているのが問題であり、むしろ日本からお願いしてしまっているようだ。
同じ敗戦のドイツは、苦しみを真正面から受け止めている。
過去の克服をしたのとしないとので、その後の何たる違いだろうかと思ってしまう。
世界の経済大国と言う夢を実現してしまったからこそ、このぬるま湯から出る事をすごく嫌がっているのが、今の日本なのかもしれない。
- 感想投稿日 : 2016年5月7日
- 読了日 : 2016年5月7日
- 本棚登録日 : 2016年5月7日
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