屍者の帝国

  • 河出書房新社 (2012年8月24日発売)
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感想 : 441
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魔法全盛の科学。

メスメリズムとスチームパンクじゃ!わーお!
科学史の中で二つの説、二つの道、二つの選択肢が提示された時。歴史上では選ばれなかった方に、正しくなかった方に進んだ話だと思っている。

プロローグ以外は円城塔の執筆だけど、伊藤計劃が語り続けた人間のあやふやさは今作でも新しい形で書かれている。伊藤計劃らしさを感じられる大ネタだったので、遺作として見ても非常に満足している。

日本編でちょっとお遊びが過ぎるかなー。
あとまさかの神話的(蛸)ほのめかしにニヤニヤ。選ばれなかった方、正しくなかった方というネタの選定基準を考えればおかしくは無いな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 伊藤計劃
感想投稿日 : 2012年9月15日
読了日 : 2012年9月9日
本棚登録日 : 2012年9月1日

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