”満州経営”と言えば、関東軍は別にして満鉄に満映が通り相場だが、満州内の定期航路から欧州路線まで視野に含めた「満州航空」があった。
それは表向き民間航空だが、有事とあれば関東軍の指揮下に入ることは設立当初からの規定事項である「双貌の翼」であった。
終戦時の慌ただしい撤退によって一次資料が殆ど無く、これまでフィクションはもちろんノンフィクションでも一冊の本に纏められたのは恐らくこれが初めて。
少ない資料の中からとは思えない綿密な取材により、また終戦後のOBの姿を描く終章により戦後の日本航空と全日空、そしてYS-11開発秘話まで読み応え充分。
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- 感想投稿日 : 2013年10月12日
- 読了日 : 2013年10月12日
- 本棚登録日 : 2013年10月12日
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