封印再度 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2000年3月15日発売)
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風(フウ)林(リン)犀(サイ)どう?
 親子2代にわたって謎の死を遂げた香山家。現場には、代々伝わる不思議な家宝が残されていた。
 SMシリーズ5作目は、犀川と萌絵の2人に急展開!?があります。折り返し地点として、シリーズファンには欠かせないなという印象です。鍵が取り出せない壺(天地の瓢)と、鍵がないと開けられない箱(無我の匣)の謎を主軸に置きながらも、事件の謎がまたユニーク。偶発的な事象に支えられたものですが、絶妙なストーリー運びによって、それを味わい深いものにしています。
 惜しむらくは、犯人の動機が理解し難いことです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 森博嗣
感想投稿日 : 2016年3月22日
読了日 : 2016年3月
本棚登録日 : 2016年3月14日

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