あの事件はおそらく何かの分岐点であっただろうと思う。もう二十年も前になるというのに、多くの者が今だに投げかけられた問いに答えられないでいる。この書は核心にできるだけ肉迫しようと心血を注いだ1冊であろう。しかしその努力は認めるとして、Aを止める術はなかったのか、なぜ犯行をあそこまでエスカレートさせなければならなかったのか、Aは特別の存在として切り捨てることはできるのか、闇は変わらず闇のままである。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ドキュメンタリー
- 感想投稿日 : 2016年3月19日
- 読了日 : 2016年3月19日
- 本棚登録日 : 2016年3月19日
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