新書589 グローバリズム以後 (朝日新書)

  • 朝日新聞出版 (2016年10月13日発売)
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感想 : 42
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グローバリズムについての本を読みたかったのだけど、どちらかというとユーロやフランスに偏った話だったので、思っていた内容とは違った。

が、インターネットが普及し、経済的な境目がなくなったグローバリズム自由貿易。
世界が繋がっていくことの希望は、今や危惧でもあり、繋がっているという事実は変わらないながらも、米国が「ナショナル」より「インペリアル」の道を選択したという序文は面白い。
経済的には引き戻せない段階に来た上、個人が国という枠組みを超えてゆくことが容易になった反面、国が国として維持するためには、経済ではない力、つまり軍事力に頼らざるを得なくなっているのかもしれない。

個人的には世界規模で少子化が進んでいることには驚いた。
需要がなくなると、供給による利益は失われる。
また、ロシアの立ち位置も気になる。

トランプ就任によって、世界のパワーバランスはどのように変わるのだろう。
グローバリズム以降の世界の在り方を、もう少し詳しく学びたいなぁ。。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2017年
感想投稿日 : 2017年2月19日
読了日 : 2017年2月19日
本棚登録日 : 2017年2月19日

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