なかなかの満足感!
校閲という、一見オカタイ場所(例えるなら『舟を編む』的な。『すべて真夜中の恋人たち』的な。)のイメージを脱却したのが面白かった。
河野悦子(略してコウエツ)が、可愛いし賢い。
可愛くて賢い女性は、大好きだ!
そんな悦子が、ただひたすらイケメン道を走る是永是之に惹かれていく。そんな夢展開でも、良し!
校閲とは他人が作り上げた世界を、基盤から揺るがそうとする訳だから、知力と記憶力と勇気のいる仕事だと思う。
自分も人の文章に赤を入れることってままあるけれど、なかなか踏み込みにくい時がある。
作品を客観的に見る、ということも、プロならではのスキルなんだろうなーと感心した。
最後に付けられるキーワード解説も、楽しい。
サラッと読めて後味も良いので、お気軽に。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2016年
- 感想投稿日 : 2016年10月30日
- 読了日 : 2016年10月30日
- 本棚登録日 : 2016年10月30日
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