本を読む本 (講談社学術文庫)

  • 講談社 (1997年10月9日発売)
3.77
  • (505)
  • (598)
  • (684)
  • (88)
  • (30)
本棚登録 : 7799
感想 : 718
4

筆者が、大学生には習得しておいて欲しいという、高度なレベルの読書、シントピカル読書について興味があって読んだ。

そこに至るまでに、読書の段階について、かなり詳しく説明してくれていて、予想以上に使える一冊だった。

速読するにはどのように読むか、また論説文と小説の読み方の違いなど、なんとなくやってきたことが言語化されていて面白い。

同じ主題で本を繋いでいくというシントピカル読書については、本探しが確かに難しいように思う。
色んな本を読んでいても、私自身はあまり主題を意識して読んでいるわけではない。
切り口を変えれば、主題は複数存在する。
そんな中で、前に読んだ本との重なりを、朧げながら思い出す。でも重なりがあるということは、恐らくそこに名前を付けることが出来るんだろうと思っている。

読書とはただ本を読むだけではないのだな。
そして、読書の次の段階へと手を伸ばすことで、これまで読んできた本が再び輝きだすように思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2021年
感想投稿日 : 2021年10月7日
読了日 : 2021年10月7日
本棚登録日 : 2021年10月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする