以下ネタバレ含む、注意。
どんどんと森下 栞を好きになっていく。
留年してきた二人組、同じ中学の憧れの先輩や、やたら英語の発音がいいサックス奏者とも、スルッと打ち解けてしまう、委員長型懐かれ気質と。
休日は、変装をしては山手線ダーツの旅を一人黙々と続けているという、変わった趣味と。
なのに、ふとしたことから一緒に山手線散歩をするようになった月島くんには、まったく踏み込めなくて、友達を紹介してはチリチリしちゃっていたりするのだから。
彼女の中に渦巻くチグハグさが、ほんとーに素敵で羨ましい。
ものすごく大きな展開があるわけではなく。
キャラクターの持つそれぞれの設定が、ストーリーの中できちんと絡み合っていく。
最近、小説に触れていなかったからか、ただ、それだけのことなのに、生きている感じがして。
河田さんの涙を読んで、一緒に涙した。
そりゃあ新海誠も解説書くよ……(笑)
いいね。この空気感。
今日は、秋晴のスッキリしたお天気だったし。
こんな中を栞と月島が歩いているのを想像すると、ふっと微笑ましくなった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2020年
- 感想投稿日 : 2020年11月8日
- 読了日 : 2020年11月8日
- 本棚登録日 : 2020年11月8日
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コメント 2件
りまのさんのコメント
2021/01/16
mitsukiさんのコメント
2021/01/16