世界から猫が消えたなら (小学館文庫 か 13-1)

著者 :
  • 小学館 (2014年9月18日発売)
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本棚登録 : 15832
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 さらさらとテンポ良く読めるし、重さはない。通勤、通学の途中、病院の待合室や寝る前の束の間、活字が欲しい時にさらさらと読むのは心地いいだろう。

 が、個人的にはあまりにも手触りが軽く、また、登場人物の誰にも感情移入はできなかった。シンプルに生きている次元が違って、ポイントごとに「ここを読めばあの人は泣くだろ」「この言葉はあの人に刺さるだろう」と思いながらも、自分には残らず、素通りしてしまう。

 感受性の豊かな若い子、もしくは、普段はあまり小説を読む事のない子、命について少しだけ不安を感じる子、親や恋人、友達と仲直りがしたい人なら読むと良いかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年3月18日
読了日 : 2022年3月18日
本棚登録日 : 2022年3月18日

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