2013-2017年に文藝春秋の連載。エッセイ連載、ということもあるので、記載されている時事は少し昔?を感じさせるけれど、それは逆にほんの少し前だからかも。もっと時間がたてば逆に新鮮に読むことができるかもしれない。おそらくは(残念なことに)このエッセイから学べることは10年後も、なるほど、と思わせるでしょう。
いつもの著者の平易でわかりやすい文章のおかげで、読者は政治や世界情勢といったものへの興味を惹かれるのではと思います。それらは、多くの人が難しいと思っていると思いますが、それは自称先生たちが、自分を偉そうにみせるために難しく言っているせいだなぁと思うのです。著者の考え方はもちろん色々な考え方の一つだと思いますが、多くの人が(特に若い人が)そのようなことを考えるようになれば著者もうれしく思うのではないかなと思います。
それにしても歴史というのは多くを示唆してくれている。もっと歴史から学ぶーそれは世の中を良くしそうだなと、著者の本を読んでいるといつも思います。
ただ、もしこのレビューを読んだ方が、著者の本を読んでみたいと思うなら、このエッセイから入るのではなく、著者のこれまでの本を先に読んでみてほしい。そうすればより、著者の思いが理解できると思うので。
そうですね、ローマ人の物語のような重厚なものではなく・・・やっぱり「海の都の物語」がお勧めです。
もう20年も前にもなりますが、母親に勧められて読んだ、著者の作品ですね。僕も、久しぶりに読んでみようかなぁ・・・
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2017年10月11日
- 読了日 : 2017年10月11日
- 本棚登録日 : 2017年10月11日
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