歌舞伎町セブン

著者 :
  • 中央公論新社 (2010年11月1日発売)
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本棚登録 : 821
感想 : 128
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「ジウ」から6年後の物語。姫川は一切出てこなかった。
東弘樹も事件に関わらず、歌舞伎町に棲む者たちの物語。「ハング」で登場した津原が歌舞伎町セブンになる物語かと思ったら違っていた。
「国境事変」の川尻、「ハング」の津原、そして今作の小川と若手警察官の描き分け方が面白い。

p263の小川の「だったら、見せてください」に何故かグッときて涙が出そうになった。
岩谷(マサ)との対決が尻すぼみのようで残念に感じたが
三田静江の過去も含めた諸行無常感は次作でのジウ再来の物語につながるのかな?と思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2018年1月12日
読了日 : 2018年1月12日
本棚登録日 : 2018年1月12日

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