何と言うか…壮絶、波乱万丈とはこんな人生を言うのかな…と、改めて思った次第です。
生まれた日に病院に置き去りにされた那智。施設で暮し、その後、養父母の家で育つが、養父の暴力に怯える日々。
そして育った環境が似た理緒との出会い。奇しくも母親の名前が同じ喜和子。母親は、同一人物なのかと思っていた。いつ姉妹とわかるのか?!どう繋がるのか…と思いきや、そこは違ってた。
二人は急速に近づき、濃密な二カ月間を過ごすのだが、別れが訪れる。悲しみを越えた、痛々しさが文章にあふれている。
そんな色んな、紆余曲折と無理難題を乗り越えて、二人が再会するラストに安堵する…そんな今までに読んだことのない小説でした。読み終わってもしばらくは放心状態。そんな感じ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年12月8日
- 読了日 : 2015年12月8日
- 本棚登録日 : 2015年12月8日
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