読み応え充分で久々に真剣に最後まで読みきる。
大正から昭和の自伝作品で、当時の女性の生き方がリアルに描かれている。従順と忍耐で家庭を守り、でも夫の仕事に軽べつしながらも喜和のできる範囲で支えていたつもりが夫としてはもっと仕事を理解して欲しかったのか徐々に心が離れて支えてくれる女性の方にいく。
何十年と連れ添って他所で女を作ってもガマン、たくさんの人を連れて居座ってもガマンしていた喜和と最後は別れてしまうけど、夫婦の会話が必要でお互いの心を知ることができていたら少しは違っていたのだろうか❓
後味は悪いけどもっと読んでみたい作品。
再読
2021/04/22
喜和の不幸に耐えられない
夫婦の会話と前に書いたけど、岩悟の性格から会話も充分にできない感じがする。
側から見たら喜和の生活は羨ましいと思う人もいると思うが、岩悟の仕事に協力できない喜和は我慢の日々、長男の病気に次男の放蕩といい、そして浮気相手の子の世話。しかも覚悟決めて育てたのに別れなければならない状態。
こちらがポジティブな状態な時に読まないとひきずりこまれてしまう。
前回はポジティブだったんだと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年2月18日
- 読了日 : 2018年2月18日
- 本棚登録日 : 2017年8月5日
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