鉄のしぶきがはねる

著者 :
  • 講談社 (2011年2月25日発売)
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本棚登録 : 379
感想 : 78

どこかの図書館のYA向けサイトかなにかで知って、おもしろそうだなぁと思って気になっていた。
疲れてしまって物語の世界に入り込みたくなって、図書館をぶらぶらしていたらこの本のことを思い出して借りて帰った。

北九州工業高校、電子機械科の唯一の女子、三郷心(しん)。
コンピューター研究部に入っているのだが、ものづくり研究部で旋盤を回すことになり…。

なんかいいですよね、ものづくりって。
「公差」とか懐かしい響き。
職人は少し下にみられがちな世の中になってきたけれど、誇りを持って仕事をしているのって、ほんとうにすてきだ。
血はあらそえず、心もやはり旋盤に引き寄せられて…葛藤がリアルだった。
あと、荻野が謝罪に来られないのもよかった、それだけ後悔してるんだと感じる。
ちょっと最後が唐突だったけれど、YAだしいいよね。(なんだか「耳をすませば」を思い出した)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 900 文学
感想投稿日 : 2018年4月16日
読了日 : 2018年4月16日
本棚登録日 : 2018年4月14日

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