針がとぶ Goodbye Porkpie Hat

著者 :
  • 新潮社 (2003年12月19日発売)
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本棚登録 : 695
感想 : 77
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青い余韻。月を眺めたくなる。

短いお話が、少しずつリンクしている。
それは、とても自然に、
記憶の欠片がキラリとするぐらい静かで小さくて。
けれど、温かく、なぜか懐かしい気持ちになる。

針がとぶレコードの、そこにある聴く事のできない音楽。
聴けない音楽を想像するように、
見えないものや消えてゆくものを想う人たち。

この7篇(+1篇)の、繋がり、本には描かれていない物語。
あるけれどないもの。そこに見える風景や音を、想像しては愛しく想う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ■日本文学
感想投稿日 : 2014年1月13日
読了日 : 2014年1月4日
本棚登録日 : 2014年1月4日

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