中学生で読んだ江國香織は意味が分からなかった。
大学生になって読んだ江國香織は私の頭の中そのものだった。
上手く言語化できない、わやわやしてもやもやしてぐんにゃりした不安感か高揚感のようなものが、日常には詰まっている。そんな日常的な頭の中の物語を文章にしたのがこの人のこの短編だとおもう。少なくとも私にとってはそういう小説である。
いちばん好きなのは熱帯夜。ゆらゆらしてはいても幸せの話であることと、ビアンの話であることが理由。ああ、こういう幸福感に苛まれていたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2013年3月28日
- 読了日 : 2013年3月28日
- 本棚登録日 : 2013年3月28日
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