主人公に感情移入してずいぶん引き込まれました。
この、はっきりとしたあからさまな身体的な暴力でもなければ徹底的な無視でもなくて休み時間には共に遊ぶけど他は皆からの視線が馬鹿にされた様な扱いだったりどこか冷たい気がする、、、って。これが平成や今のイジメなのかなと思いました。自分の経験と少なからず重なります。
決めてがないから誰も罰せられる事はないけど、じわじわと集団で苦しめられていく感じ。無言の同調圧力。そのあたりの表現がとても緻密で好きでした。
アオに自分の本とを自覚させてもらい救われたのと
羽田先生も最後は自分の弱さを認めてくれて
それがせめてもの救いだった。実際なら最後の最後まで認めてくれないオトナばかりだと思いますがそこは物語としてハッピーエンドでよかったと思いました。新任の一生懸命やってもこれなら、しょうがないじゃない、ってあっけらかんと笑える感じがとてもホッとしました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年1月4日
- 読了日 : 2024年1月5日
- 本棚登録日 : 2024年1月1日
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