長屋王残照記 (2) (中公文庫 コミック版 さ 1-17)

著者 :
  • 中央公論新社 (1998年3月18日発売)
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感想 : 10
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この表紙女性はどなた?と思っていました。
元正天皇。
持統天皇の子、草壁皇子の娘である美貌の内親王。
草壁の子・聖武の中継ぎ天皇とされる人で、
長屋王の義姉にあたる。
草壁の末娘が正妃・吉備内親王。
長屋王は草異の異母兄弟の子ゆえ、夫婦は二人とも皇位継承権がある。
聖武天皇の子、藤原氏の娘・光明子が生んだ基皇太子が亡くなったことにより、
藤原4兄弟が長屋の謀反をでっちあげ・・・というお話。

長屋王の最期が、迫力。
あれは藤原4兄弟が怖れ、天然痘に倒れたときに、怨念と言われるのもわかる。

里中センセイの筆が冴えます。

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カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年12月7日
本棚登録日 : 2022年12月7日

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