2011年日本公開。監督はロマン・ポランスキーで、主演はユアン・マクレガー。
元イギリス首相(ピアース・ブロスナン)の自叙伝のゴースト・ライターになった主人公(ユアン・マクレガー)は、不可解な出来事に巻き込まれ、不審な状況での執筆を余儀なくされる。そして、元首相はスキャンダルに晒されるが、元首相の過去の矛盾を知ることになった主人公は・・・。
ポランスキー監督お得意のサスペンス・ミステリーですが、その抑えた事件展開と、冬の孤島という状況や暗闇を上手く活かし、緊張感の漂うサスペンスをよく演出していたように思います。
登場人物として、主人公であるユアン・マクレガーをはじめ、元首相役のピアース・ブロスナン、元首相妻役のオリヴィア・ウィリアムス、元首相秘書役のキム・キャトラルとミステリアスで魅力的な演技も光っていました。
ところどころ散りばめたお約束的なユーモアにもクスリ。(笑)ピアース・ブロスナンが英国首相としてテロとの戦いに取り組んだという話には、どうしても代表作のアレを思い出さずにはいられません。(笑)それに、元外相との話し合いのシーンで、真面目な顔でアノ話をジェダイ・マスターにするなんて・・・!(笑)また、ユアン・マクレガーの「尻」も話題だったようですね。(笑)個人的には、ブロスナンの次のボンド候補ともなっていたマクレガーがBMW X5をiDriveで乗り回していたのはカッコ良かったなあ。(笑)
ミステリーの結末は意外性のあるものでしたが、元首相の政治活動の断片と少し辻褄の合わないような気も・・・。ラストの余韻を引っ張る映像演出は面白かった。
- 感想投稿日 : 2012年11月18日
- 読了日 : 2012年11月13日
- 本棚登録日 : 2012年11月17日
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