これは劇場で観賞しました。
NHKニュースだったかでジョディ・フォスター監督のインタビューを観て、これは劇場に観に行くべし!と思い今年6月に行ってきました。
2016年トライスター・ピクチャーズ。監督はジョディ・フォスター。
主演は、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツの2大ビッグスターに加え、犯人役のジャック・オコンネル。
そのほか共演としては、会社アイビスのCEO役のドミニク・ウェストや、その広報担当役員のカトリーナ・バルフ(とっても美人です!)や、テレビカメラマン役のジャンカルロ・エスポジートなど。
株式を扱うエンターテインメント番組『マネー・モンスター』の司会者であるリー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)は今日もノリノリだ。番組ディレクターのパティ・フェン(ジュリア・ロバーツ)は今日も彼を自制させるのに手こずっている。と、番組が始まってしばらくするとパティは不審な人物(ジャック・オコンネル)がスタジオの端の方にいるのに気がつく。そして、その不審人物は生番組中に拳銃をもって番組に介入してきたのであった。彼は、前日に大暴落した企業アイビスの株式に全財産を賭けていたのだ。アイビス株を買いだと番組で主張していたリー・ゲイツに復讐するために・・・。
なかなか面白かったです。次々とテンポ良く進行する物語に目が釘付けでした。
物語自体は人質立てこもり事件をベースにしつつ、物語全体では株暴落の謎を探るというサスペンスとしても二重構造になっていて、ドキドキワクワクしながら観ることができました。
しかも、主演はジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツの2大スター。どちらもスターとしての存在感もさすがでした。
ジョージ・クルーニーは、おちゃらけキャラから次第に緊張感が高まりまともなキャラに変わっていくという流れをよく演じていたと思います。もともとおっさん顔ですが(笑)、緊張感のあるサスペンスなドラマにはよく似合っている顔ですね。(笑)
それに、ジュリア・ロバーツはもうおばさん顔のようにも思いますが(笑)、その美貌は健在で、ジョージ・クルーニーの相手役としてもぴったりな感じでした。ただ、ちょっとだけ残念だったのは主人公の一人として活躍していた割に、押しがいまひとつで、まあ、これは物語の構成上、そういう役だったということで仕方がないところですかね。
そして、今回の映画の最も重要な役どころである犯人役のジャック・オコンネルは、とっても良かったです。チンピラ風で、激情するは落ち込むはビビるはで、犯人の葛藤をとてもよく表現していたのではないかな。割とイケメンだと思うし、今後に期待したいですね。
あと、気になったところでは広報担当のカトリーナ・バルフが大変な美人でした。もっと観ていたかったです。いっそのこと脱いでも欲しかった。(笑)ジョディ・フォスター監督、そんなシーンを作れよな!(笑)
ただでさえ、人質立てこもり事件はハラハラドキドキする物語展開になりますが、ただこれだけに留まらず、2大スターを存分に活かすため、味付けがいくつもなされていたところは大いに見応えがありました。しかし、一番大きな味付けは2大スターではなくて、一部の人間にのみ莫大な利益をもたらす現代のマネーゲームに対する皮肉がそこかしこに溢れていたところでしょうか。ウォール街を痛烈に皮肉ったエンディングテーマ曲も聴きごたえ充分です。
ジョディ・フォスター監督によるアップテンポな展開と皮肉も散りばめた演出が楽しい映画だったと思います。
- 感想投稿日 : 2016年11月20日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2016年11月12日
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