ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1988年3月30日発売)
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本棚登録 : 2708
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映画『ショーシャンクの空に』の原作『刑務所のリタ・ヘイワース』収録。

小説は、アンディー脱獄後にレッドが刑務所の中でこれまでの日々を紙に書き綴ったという形で語られる一人称視点の物語(約180Pだから相当な枚数…)途中、話の脱線や時系列が急に入れ替わっていたりするのが少し多いが、そこはレッドが語っているのだからしょうがない(?)
所々に挟まれる少し自嘲気味なジョークも面白く、話の比喩表現がとにかくユニーク

特に、脱獄未遂の囚人に対して

「こんな田舎をグレーの囚人服を着てせかせか歩いているやつは、ウェディング・ケーキの上のゴキブリみたいに目立つ。」

と言っていたのには思わずクスッときました(笑)



やっぱり、レッドが希望を胸にシワタネホへと向かうラストの場面が1番好き…!
アンディーからの手紙と最後の文は何度読み返しても、心が穏やかな気分になります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年3月13日
読了日 : 2017年4月8日
本棚登録日 : 2017年3月10日

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