情報の「捨て方」 知的生産、私の方法 (角川新書)

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  • KADOKAWA/角川書店 (2015年5月7日発売)
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成毛眞『情報の「捨て方」』(角川新書、2015)を読む。

ご存知Honz成毛代表が情報哲学を語ったもの。著名人なので大きく取り上げられていますが、情報の摂取と排出などの感覚はホワイトカラー職なら経験的に持っているところでしょう。

偏屈司書さんやマイナー分野の学者さんに感想をうかがいたいところです。

代表はかつて『本は10冊同時に読め』で「本を読まない人間はサルである」とその慧眼を示されましたが、ここでもラディカルにえぐってくる成毛節は健在。痛快無比であります。


【本文より】
◯こう想像してほしい。米連邦準備理事会のジャネット・イエレン議長や、一躍有名になった経済学者のトマ・ピケティ、白熱教室のマイケル・サンデルが漫画を読むだろうかと。おそらく彼・彼女らは、漫画を読む時間があれば、ほかのことをしているだろう。万一、漫画を読んでいたとしても、ほかのことに使う時間を犠牲にして漫画を読んでいるという自覚は持っているに違いない。

◯私に不要な情報とは、私から遠いところにある情報(また、私に関係なさそうな情報)のことではありません。私に害を与える情報のことです。


◯ムダな情報を発する人や、実りある情報活用など考えたこともない人と関わる時間をなくすことこそが大事なのです。

◯不要なものは情報であれ、人であれ、切り捨てていく勇気を持たなくては、楽しい人生は送れないのです。

◯教養とは実は、捨てたつもりで捨てていない情報のことだ、と私は考えています。

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感想投稿日 : 2015年5月11日
本棚登録日 : 2015年5月11日

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