「そして徒党を組んでわたしに敵対した指導者たちはだれか? サッチャーとゴルバチョフとブッシュだ。あれからまだ三年もたっていない。その後彼らはどうなったか? サッチャーはみずからの支持者たちによるクーデターで首相の座から追われた。ゴルバチョフはわずか一年前に自分でくびにした男に地位を奪われ、その男の地位もまた今や風前の灯だ。ブッシュはアメリカ国民の手によって屈辱的な敗北を喫した。ところがわたしは今もわが国の最高指導者および大統領の地位にとどまっている」
――原題の”HONOUR AMONG THIEVES”は、『盗人にも仁義あり』と意訳。引用は、作中のサダム・フセインの台詞。確かに湾岸戦争の後では、フセインは健在だったが、更に十年後、イラク戦争で遂に吊るされる事になる……嗚呼、諸行無常。
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カテゴリ:
サスペンス
- 感想投稿日 : 2023年9月10日
- 読了日 : 2020年4月17日
- 本棚登録日 : 2023年9月10日
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