空棺の烏 八咫烏シリーズ 4 (文春文庫) (文春文庫 あ 65-4)

著者 :
  • 文藝春秋 (2017年6月8日発売)
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感想 : 212
4

雪哉in勁草院編。
いわゆる学園モノですね〜

身分や立場や思想の異なる少年たちがひとつ屋根の下で共に学んで共に生活し、最初は対立して
斑白し合うものの、やがて友情を育んでいく…。
良いですよね!ボーイ・ミーツ・ボーイ(※そんなジャンルはない)、大好きです。

雪哉はボーイと言うにはすでにいろいろ知りすぎていて、また優秀でありすぎるがために、生徒というよりは主宰側として大きな目的のために動かなければならない。
そのためには友達を利用することも躊躇はしないけれども、だからといってもちろん何も感じないわけでもなく…。

そんな葛藤をひっそりと抱える雪哉に茂丸が言葉をかけるシーンがすごく良かったです。
立場は違っても、悩みをすべて共有するわけじゃなくても、自分の欠点も理解してくれた上でそばにいてくれる、ってどれだけ嬉しいことか。

これぞボーイ・ミーツ・ボーイの醍醐味…!

そして、そんな雪哉の学園生活も終わろうとしてるのを待ち構えていたように、八咫烏たちの住む世界・山内に再び不穏な影が忍びよります。

おそらく次巻は大きく話が動きそうな予感!
今巻は設定上、若宮と雪哉のコンビがほとんど見られなかったので、次は2人で活躍するシーンがたくさんあるといいなー。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年8月22日
読了日 : 2022年8月22日
本棚登録日 : 2022年8月22日

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