ブクログのレビューを読んで、読んでみたくなった一冊。
もともと中学生向けで書かれているので、ほとんど児童向けの図書。
中学2年生の野々香は、ある日、放課後の校舎で誰かが置き忘れた文庫本を見つける。好奇心からブックカバーを外してみると、それは野々香が好きな作家のまだ発売前の新刊だったことから、図書委員の秀臣と一緒に持ち主探しが始まる。
中学生が主人公の話だが、学生の時に好きな本に出会えた時のドキドキ感を思い出させてくれるし、本好きには共感出来る作品だろう。
大人になると、本を他人に薦める機会はほとんどない。
だから、いろんな機会が与えられる野々香たちが少し羨ましいと思う。その野々香たちの物語を読んで、中学生たちが「この本が好き!」と出会えるといいな、と思ってしまった。
学生時代一番好きだったのは、普通にコバルト文庫。
文学作品も読んだけど、やっぱり堀田あけみや山本文緒にどっぷり漬かっていた。
ファンタジー系が好きな生徒が恥ずかしがるシーンもあるが、自分が好きな作品は好きで全然いいと思う。
今はこのブクログを通して、少しでも本の良さが伝わればいいなぁ、と凝りもせずに、もうブクログを初めて16年…1つでも誰かの好きな本と巡り合うきっかけになれているといいなぁ。
そんなことを思わせてくれる作品だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ライトな感じ
- 感想投稿日 : 2021年8月3日
- 読了日 : 2021年8月3日
- 本棚登録日 : 2021年6月30日
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