とっても久しぶりに貫井徳郎の本を読んでみた。小説家がノンフィクションを書く態で、淡々と物語が語られる。仁藤と言う男性が妻と娘を殺したところから、物語は始まる。とても穏やかで人当たりも良く、およそ人を殺すことなどあり得ない仁藤の動機は自宅の本を置くスペースを確保したかったから。動機に納得出来ない作家の主人公は過去に遡り、仁藤の人物像を暴いていくうちにいくつもの不可解な事件に遭遇する。ラストが騙されたのか、主人公が行き着いた先が本当の答えだったのか、非常に悩む。これまで読み慣れた作品と一味もふた味も違う内容に戸惑いも多々あるので、評価は少し辛め。
読書状況:読み終わった
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微妙・・・
- 感想投稿日 : 2016年8月2日
- 読了日 : 2016年8月2日
- 本棚登録日 : 2016年7月7日
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