ネコが特に好き、だと言う事はありません。
動物モノの創作モノは苦手です。
動物モノに限らず、ドキュメンタリーは、おそらく、基本的には、好きだと思います。
この映画の存在は、手に取るまで知りませんでした。
なので、何の先入観も、予備知識もなく、見ました。
このジャンルのファミリー向けの映画としては、誠実で良質、完成度もすごく高いです。
素晴らしいデキだと思いました。
17エピソード、20匹のネコたち。
いろんなケースを取り揃えた、小さなちょっとした幸せなエピソードを紡いでいったネコと人とのつながりと幸せな時間をテーマにした短編で構成したモノです。
どういう事情があっても、それは過去の事、今の平穏な日常を見せていくエッセイ集のようなものです。
ドラマチックなモノではない。
著名人の書いたエッセイでもない。
近所にもあるかも知れない等身大のネコと人の何気ない日常の幸せなやわらかく切ない時間を、おそらくは、現実より美しく描き出しています。
だから、メジャーでなく華やかではない、地味です。
だから、うそ臭くなくやさしいのだと思います。
個人的には、バランスがよかったと思いますし、気持ちよく見れたことが嬉しいですね。
技術的には、長編映画としての演出も、キチンと上手にされています。
監督の目線も、誠実で良心的な印象を持ちました。
上質な素材は用意されました。
後は、個々の好みだと思います。
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カテゴリ:
邦画
- 感想投稿日 : 2009年3月17日
- 本棚登録日 : 2009年3月17日
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