世界音痴

著者 :
  • 小学館 (2002年3月1日発売)
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感想 : 195

この人はやばい。中二っぽいときに読んだら引きずられてしまう。
自分にコンプレックスがあり、自分がもっとよいものだったらいいと思っているのに、最終的には自分だけが好き。
他人からどう思われているか気にしまくりなのに、どう思われているか自体は自分の中で完結している。変な人、とか、奇妙、とか、、それをあきらめている。
そういう評価が自分に下っていることを変えようと思わないし、違うかもしれない、ということは露ほども思わない。
怖い。なんだかわからないけれどぞっとする。
自分も世界音痴だなあ、と思っていたけれどほむらさんに比べればまだまだひよっこだった。

私は新しい世界を見たいし、人とももっと関わりたい。自分だけで完結した世界に住み続けたいとは思わない。
そのためには嫌な人ともうまくつきあいたい。最低限だけで。

世の中の見方が斬新で面白い、というのはそれだけで孤独なのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 病気や身体、こころのこと
感想投稿日 : 2012年3月15日
読了日 : 2012年3月15日
本棚登録日 : 2012年3月15日

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