花のれん (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1961年8月17日発売)
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1909年、船場の呉服屋に嫁いだ多加は、家業に無関心の頼りない夫に振り回される。
義父が亡くなった後はたがが外れたように遊び歩くようになり、苦労する。
夫は芸事が好きで、多加はそれを仕事にしてはどうかと勧め、思いきって呉服屋を畳み、寄席を始める。
最初はやる気になっていたが、本来のだらしなさが復活し、また働かなくなる始末。
その後、夫は思いがけないことで死亡し、多加を最後まで苦しめる。
しかし、一人息子を抱える多加は大阪商人として、更に人生を費やして行く。
周りに何を言われようが、商売のためなら何でもやった。
昔から、やはり女性は強い。
だけど、その苦労は生半可なものでなく、時には挫けそうになる多加の気持ちを思うと泣けてくる場面も。

2019.12.30

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年12月31日
読了日 : 2019年12月30日
本棚登録日 : 2018年1月21日

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