焦茶色のパステル (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1984年8月8日発売)
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本棚登録 : 825
感想 : 90
4

内容としては、サラブレッドをめぐる殺人事件。
競馬評論家であり夫である大友隆一が撃たれたとの連絡を受けて
香苗は現場である東北の幕良牧場に向かうが、隆一と牧場長と
サラブレッドの母子も撃たれて死んだと報告を受ける。
事件後、牧場から消えた隆一の鞄。
自宅に戻ったら、誰かが侵入した形跡。
香苗は、親友で競馬新聞の記者・扶美子に相談し、
事件推理を始める。
初めは牧場長の巻き添えで殺されたと思っていたが
犯人の狙いは隆一?

競馬のことはわからないけど、主人公の香苗も同じなので
詳しくなくても、文中で色んな説明がされるから大丈夫。
サラブレッドの血統の説明とか興味深い話が色々あって
別の意味でも楽しめます。
後半、緊迫シーンがあったりしてドキドキさせられ
ホッとしたと思ったら、最後にどんでん返しが待っている。
動機がわかった時、なんとも虚しい気持になるんだけど
読み物としては面白かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2010年10月28日
読了日 : 2010年10月28日
本棚登録日 : 2010年10月28日

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