ロシア革命――破局の8か月 (岩波新書)

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  • 岩波書店 (2017年1月21日発売)
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 1917年の二月革命から十月革命に至るロシアの政局を、「臨時政府」を構成した人々の動きに焦点を当てて、ドキュメント風に叙述している。ソ連時代には十把ひとからげに「反動」として否定され「忘れられた」自由主義者や穏健な社会主義者らに同情的で(他方で暴力的な民衆には冷淡)、必然性の欠如を認識しつつも、ロシアにおいて議会制民主主義が制度化されなかったことを惜しんでいるのは明らかだ。歴史学者の著作にしてはジャーナリスティックなのが若干気にはなる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史(近代・現代)
感想投稿日 : 2017年9月5日
読了日 : 2017年9月5日
本棚登録日 : 2017年9月5日

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