日露戦争前後にロシアのスパイ=「露探」と指弾された人々に関する研究。メディアの商業主義・体制迎合による扇動報道、バッシングの政争化、素朴な民衆意識の暴走化の過程を個別具体的に明示している。「国民」の中に異分子を作り出してそれをバッシングすることで、「国民」としてのアイデンティティを自己充足する大衆の姿は当時も現在も何一つ変わってない。
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カテゴリ:
歴史(近代・現代)
- 感想投稿日 : 2012年8月20日
- 読了日 : 2012年8月20日
- 本棚登録日 : 2012年8月20日
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