脱・限界集落株式会社

著者 :
  • 小学館 (2014年11月26日発売)
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本棚登録 : 513
感想 : 67

『これは土の匂いのする経済小説だ!』

前作「限界集落株式会社」で持ち直した止村には、外資(村外全般、と言う意味で)による巨大なTODOME・マライアモールが建ち繁盛する。やがてその外資は止村の目と鼻の先にある上元商店街に目をつけ、再開発を画策し始める。ブラック企業の馬脚を露すマライア、利権に群がるハゲタカ・ファンド。対するはコトカフェ率いる草の根資本主義!?
物語中盤、「これだけ立派な再開発を考えてもらってるのに」「これだけ頑張ってくれてるのに」と無茶苦茶他人事な再開発派の住人の台詞が気になった。でもこれってひとつのカリカチュアで、リアルの私たちもこんなんなってしまってるんじゃないかとか少し背筋がひんやりとした。

にしても、多岐川優がもう谷原章介さんでしか思い浮かばないんですが(笑)!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 913 小説 物語
感想投稿日 : 2015年3月3日
読了日 : 2015年3月2日
本棚登録日 : 2014年10月11日

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