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- / ISBN・EAN: 4988013452787
感想・レビュー・書評
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学級崩壊寸前の先生が、家の人にギューッとしてもらう宿題を出す場面がよかった。みんな照れているけど、懐かしさとかあったかさを感じて嬉しそうだった。
障害をもっている子が鍵が見当たらなくて近所のおばあちゃんちにおじゃまする場面もいい。お仏壇に一緒に手をあわせたりして、とても落ち着いていた。迎えに来たお母さんがその様子を聞いて救われていた。
虐待のトラウマに苛まれていたお母さんも、ギューに癒されていた。
池脇千鶴さん演ずるお母さんの深い優しさに救われる。
「幸せは、晩ごはんを食べてお風呂に入ってお布団に入って、お母さんにおやすみを言ってもらう気持ちです。」
きみはほんとうによい子詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
題名が ストレートすぎて、内容もストレート。
虐待されていた子供が母親になった尾野真千子。
自分の子供への距離感が分からない。
同じように虐待してしまう。
友達の母親の池脇千鶴から、教えられる。
子供がダメなことをした時に、
そっと抱きしめてやることを。
おばあちゃんは、子供もいない。
そのおばあちゃんに、通学の子供が
いつも挨拶する。
その子供が、おばあちゃんにとっては、
心が休まることだった。
しかし、その子供の母親は、
その子供の挙動がおかしいので、
いつもあやまってばかりいた。
そのおばあちゃんにあって、
はじめて褒められることにホッとする。
高良健吾は新米の教師。
子供達への対応が分からない。
子供の気持ちが わからないのだ。
4年生で夜尿症だった子が お漏らしした。
その子供の母親からの抗議を受ける。
そこから、学級崩壊が始まる。
ある時、姉の子供に、抱きしめられたとき
なぜか 不思議な感じを抱いた。
騒いでいる子供達に宿題をだす。
家の誰かに ぎゅっと 抱きしめられること。
それから、子供達が変わる。
そして、高良健吾も変わる。
それぞれの心の傷が、癒される方法を
みつけるのだった。
ほんのわずかな希望が さしはじめる。 -
とても良いです。子供に対する虐待、イジメ、モンスターペアレント、学級崩壊、身体障害者の子供、初期の痴呆症の一人暮らしのおばあちゃん、迷いのある若い教師。なんともやりきれない物語です。でも、救いがあります。相変わらず、池脇千鶴さんの演技に感服です。菩薩のようです。涙が出ました。
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大人にも子供にも、誰にでも悩みや苦しみがありますよね・・・
そしてそれが・・・
人に言えない・・・
言う人がいない・・・
分かってもらえない・・・
・・・
うむ・・・
生きるってなかなかつらいもんでもありますよね・・・
で・・・
この映画が扱っているのは・・・
幼児虐待・・・
育児放棄・・・
いじめ・・・
学級崩壊・・・
独居老人・・・
認知症・・・
障害児の親・・・
等々でして、観ていてなかなかに暗鬱になる・・・
他人事とは思えない・・・
フツーに身近に起こるような問題過ぎて・・・
ヘヴィであります・・・
さらにヘヴィに感じさせるのが役者の方々の演技がヤバいから・・・
高良健吾、尾野真千子、池脇千鶴、富田靖子、加部亜門をはじめ、皆様とても良い・・・
特に尾野と池脇と加部くんは際立ってた・・・
話としては3つのプロットがありまして・・・
いじめに学級崩壊に育児放棄されている生徒にと、問題山積みの新米小学校教師の部と・・・
夫が単身赴任でいない中、幼い娘を虐待してしまう母親の部と・・・
認知症気味の独居老人と障害児とその母親の部と・・・
この3つはほとんど絡み合わないけども、同じ町の中での出来事であり、同時並行で物語が進んでいく・・・
共通するのは、ほとんど独りだということ・・・
家族がいる、いないに関わらず、独り感が漂う・・・
繋がってない感と言うべきかな?
それぞれ独りで直面する問題に埋もれそうになっていく・・・
けれども・・・
甥っ子に抱きしめられ・・・
同じ過去(傷)を持つママ友に抱きしめられ・・・
人のぬくもりに接することによって、ちょっとだけ、かすかに、光が差し込む・・・
問題が途端に解決するわけではないけれども・・・
人は誰かと接することによって・・・
救われるのだと感じさせてくれる映画・・・
演技も演出もとても◎
高良や尾野が抱きしめられるシーンはヤバい・・・
安直だけど、大事な人を抱きしめたくなるよマジで・・・
監督やるなー -
新米小学校教師、子どもを殴ってしまう母、ちょっとボケたおばあちゃん、そして子どもたち・・・さみしさを抱えるそれぞれの人生が交錯する。
愛されたい、抱きしめられたい、そういう欲求って誰もが持っているし、それが満たされる必要があるんだってことを改めて確認させられる。
「しあわせ、というのは、晩ごはんをたべて、お風呂に入って、おふとんに入って、お母さんにおやすみって言ってもらったときの気持ちです」という台詞が印象的だった。 -
本気でムカついた。なかなかです。
途中でコレって…原作読んでたのに気付いた。
こんなにムカつかなかった気が。
見せ方の切り口でいい具合で原作を
もっといいニュアンスにしてると感じた次第。 -
虐待シーンは、思ったよりひどくなく。
でも重い。 -
なんと観ているのがつらい映画よ…。でも邦画はこうあってほしい、という素晴らしい映画だった。
子どもはみんな違うし、でもみんないい子だよ。それでいいと思う。
頭に血がのぼると、思わず娘を折檻してしまう尾野真千子の演技が観ていてとにかく痛々しくて…。
娘のこと、嫌いじゃないのにね。昔親に受けた虐待があって、どう向き合っていいか分からないんだろうなぁ。
尾野真千子を助けてあげる同じマンションの主婦が、抱き締めた瞬間に号泣。この人はどうやって乗り越えられたんだろう。そばに旦那さんがいるかいないかも、どれだけ子育てに協力的なのかでも違うんだろうなぁ。
そして何より、あのアパートに住んでた神田くんの今後が心配で心配で仕方ない。ノックするシーンで終わってたけど、わたしが担任なら、欠席してた朝イチでアパート行っちゃう。
どういう結末を想定してたのか、観たかったなぁ。