花のれん (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1961年8月17日発売)
3.62
  • (55)
  • (121)
  • (136)
  • (19)
  • (3)
本棚登録 : 1115
感想 : 136
3

山崎豊子

お笑い界の超モンスターマネジメント会社である吉本興業の創業者がモデルになってます。同じく吉本興業の創業者がモデルになった朝ドラ「わろてんか」の原作、、、にはなってないのかな?

でもまぁ、同じような歴史をたどってますので主人公の多加の喋りは全て葵わかなが頭に浮かびます(笑
何も知らない船場のこいさんが頼んない旦那に嫁いだためにすんげぇやり手になって寄席を大きくしていったってお話。
春団治やエンタツ・アチャコが実名で登場してる、、、
こんな船場言葉いまどき誰も喋らないけど、やっぱり大阪人にとっては心地いい(って字面眺めてるだけやけど)

とこれは多加のお話で実際の吉本の創業者は船場のこいさんではなく、船場に嫁いできたってことかな?旦那さんも働き者やったし、、ここら辺は史実とは違う。

山崎豊子自身が船場のこいさんだったので初期のお話は大阪が舞台になってるのが多いですよね。

やわらかい船場言葉でどぎつい商売をするってところがきっとポイントなんでしょう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年6月4日
読了日 : 2019年6月4日
本棚登録日 : 2011年1月27日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする