バグダッド・バーニング: イラク女性の占領下日記

  • ケイツー (2004年7月1日発売)
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本棚登録 : 51
感想 : 9
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イラク戦争を題材にした映画やドラマ、すごく目にします。でもそれは全てアメリカ側から観たもの。
イラク戦争はあっという間に終わったものの、後処理に物凄い時間と労力を費やし、はたまた原因として掲げられた生物兵器もなかったという何ともお粗末な戦争だったという認識ですが、そのイラクに普通の人が暮らしているということを忘れがち。

この本はそのイラクに住む普通の20代の女性が日々綴っていたブログを書籍化したものです。
普通の20代の女性はハンドル名がリヴァーベンド。
内容が内容だけに住んでる町の名も自身の名も家族の名も実名では綴ってないものの、たぶん、北部居住でリベラルなスンニ派(スンニ派だけどシーア派やキリスト教徒とも共存して暮らすことを理想としている)
また、高学歴で戦争前はプログラマーとして働いていたみたい。

ここでまた、よく誤解するのはムスリムの女性は働いてはいけないので一夫多妻制なんだって思っちゃうこと。
イラクは違うんですよね、女性も働いています。いや、、働いていました。
戦争が始まるまでは、、、、

と、いう風にイラクの戦争前の普通の暮らしぶりを交えながらアメリカをはじめとする連合軍の支配下の状況を綴っています。
彼女はその後、シリアに亡命するもシリアも戦争に入ってしまい、現在は消息不明らしいです。どこかで何とか生き延びていて欲しい。

書籍の感想としては、、、面白いけど、やっぱりリンク先もすぐに飛んでって読みたいので、ブログで見る方がよかったかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説以外の 本
感想投稿日 : 2020年9月28日
読了日 : 2020年9月28日
本棚登録日 : 2020年9月28日

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