ベストセラー作品の割にこの年まで読まずに来てしまっていたので、一度腰を据えて読んでみようと思って手に取った。ホロコーストは、高校生の時に市の図書館でホロコースト展を見たことがきっかけで、シンドラーのリストを見たり、いくつかそれ系の本を読んでいたのだけれど、久々に読んだこの本は、収容者側の心理が事細かに書いてあって、とても興味深く読めた。よくレビューで書かれているように、ものすごく感動したり心を揺さぶられることはなかったけれど(10代のころに読んだらまた違ったか?)、歴史的に価値のある本であることは確かだと思った。
原題はとくに変哲もないものなので、日本での売上に最も貢献したのは、「夜と霧」という詩的な素晴らしいタイトルに変えた翻訳者の功績だと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2018年3月10日
- 読了日 : 2018年3月10日
- 本棚登録日 : 2018年3月10日
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