幼馴染の高校生男女、ただしあまり仲は良くない(と、当人たちは思い込んでいるが、実際はいいコンビ)二人。
どちらもかなりの美形らしいが、なかなか気難しく、付き合うのが難しそうなキャラクタなのは、ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんぽくもある。
小中学生くらいの設定にした方が良かったかもしれない。
男の方の母親が記憶喪失になり、なぜそんなことになったのか、そしてつじつまのあわなさの謎を追いかける。
幽霊も出てきたりするけど、これはあんまり存在感がなかった。
女の方の父親は著名な画家で、なかなかおもしろそうなキャラクタだし、父娘関係のおもしろさもあるのだが、ストーリーとはあまりかかわってこなかったので、ちょっと残念。
これを読んだ人のほとんどはおそらく、ミステリの部分より、それとはあまり関係のない、主人公たちの参加する部活「マテリアルクッキング」の方に意識が行ってしまうのではないでしょうか。
これはかなりユニークで、おもしろい発想でした。
マテリアルクッキングが謎に直接結びつくような続編を期待したいところ。
(2008年07月14日読了)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ふつう
- 感想投稿日 : 2011年4月16日
- 読了日 : 2008年7月14日
- 本棚登録日 : 2011年4月16日
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