最近のネット記事に出てくる著者の意見には同意できない部分が多く、本作を読むことはためらわれたが、他の意見や著書とは違い、著者が歩んできたメディア作りの話であるため、非常に真っ当な良本であった。
メディアは、報道したことが仮に間違っていても、結果的にそれが実現してしまう自己実現性を持ち、それ故情報源の確認など、徹底した情報管理を行なってきた。
最近はテクノロジーの発展に伴い、誰もがメディアになれる中、そうした信頼性は失われつつある。
メディアはストック型ーフロー型、参加性ー権威性、リニアーノンリニア、に分類できる。
参加性の高いメディアが増える中で、既存メディアも過去の権威にあぐらをかくことなく改革が必要。
ファイナンシャルタイムズはピンクの紙面のようだが、それは自らを他のメディアと一線画すためのブランディングであったというのは初耳であった。
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- 感想投稿日 : 2022年11月26日
- 読了日 : 2022年11月26日
- 本棚登録日 : 2022年11月26日
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