世界にぐいぐい引き込む力のある物語だった。
馳某と同じ系統だけれど、彼よりももっと暴力を汚くなく描いていて、好感がもてる。暴力を汚く醜く書くのは簡単だけれど、しっかりとその「力」を描きながら、後味悪くなく書くのはなかなか難しいと思う。
ラストのほうは少し走りすぎで、描写が足りずに読者がおいてけぼりになったけれど、これがデビュー作というなら充分期待できる。
続けて読んでみようかと思わせる作家だ。
ただし、読者を選びそう。ジャンル的にも、文章の質的にも。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ハードボイルド
- 感想投稿日 : 2016年11月12日
- 読了日 : 2016年11月1日
- 本棚登録日 : 2016年11月9日
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