内乱記 (講談社学術文庫)

  • 講談社 (1996年6月10日発売)
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本棚登録 : 235
感想 : 19
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古代ローマが生んだ唯一にして最大の創造的天才、ユリウス・カエサル(英名:ジュリアス・シーザー)。彼最大最高の著作である「ガリア戦記」には及ばないが、実に手に汗握る傑作です。
ガリア戦記も内乱記も元老院への報告と支持者へのプロパガンダが主目的(それなのに、何と“読ませる”文章なんだ!)なのだが、前者はローマ国外における異民族相手の戦記、後者は同じローマ人相手、というところもありプロパガンダ的要素と、つい最近まで元老院内で顔を合わせていた人々を「敵」として書き、彼らの親族も読者になる可能性もあったために、ガリア戦記にあった潔さと勢いが少々足らない(でも少々)。
しかし2000年以上前にこれが行われ、書かれたんだもんな・・・。すごいな・・・。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説・関係書籍
感想投稿日 : 2006年5月7日
本棚登録日 : 2006年5月7日

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