外山氏のエッセイには、他所でもこの忘却についての文章が度々出てくるが、今回はその忘却にフォーカスして様々な角度から忘却を論じている。話はずれるかもしれないが、最近の仕事術で活用されるGTD (Getting things done)も、まず頭の中にある懸案事項、やるべきこと、約束事、スケジュールなどを紙に吐き出して、頭の中を空っぽにするという作業で、頭の中のハードディスク空き容量を作り、創造的活動により活用できるようにするやり方は、本著者の意図するところと同じような概念ではないだろうか。
外山氏のエッセイは度々ほとんど同内容が論じられているものがあり、新鮮味のないページもあるが、これも著者の忘却によるものなのだろうか。それでもひとつひとつが読みやすくいつも楽しませて頂いている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
人文
- 感想投稿日 : 2010年5月2日
- 読了日 : 2010年5月2日
- 本棚登録日 : 2010年5月2日
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