ポアロ登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房 (2004年7月15日発売)
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本棚登録 : 1244
感想 : 128

ポアロもの第一短編集。ホームズパスティーシュを読んでいるような錯覚を覚えた。語り手は全編ヘイスティングスというのが嬉しい。依頼人から人払いを頼まれた時に、ポアロはヘイスティングスなら同席しても大丈夫だと請け合う。なぜなら「才能に満ちているとは申しませんが、口の堅さは私が保障いたします」(「首相誘拐事件」)という具合に、ポアロの愛情あるディスりが微笑ましい。病気による突然死とされた事件を保険会社の依頼で調べる「マースドン荘の悲劇」、ポアロがベルギー警察時代の苦い経験を語る「チョコレートの箱」が面白かった(1924)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アガサ クリスティ
感想投稿日 : 2018年11月17日
読了日 : 2018年11月14日
本棚登録日 : 2018年11月17日

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