桑田氏が早稲田の大学院で学んだ理論を紹介する本。
野球を学問するというのは,野球の技術的なことではなく,それを取り巻く環境などに焦点をあてている。こんなに視野の広く,こんなことを考えている野球選手がいたなんて驚くべきことである。
一般人が語っていたら,贔屓目に見ても☆3はいかないけど,これだけ経験と実績のある桑田氏の言葉だから重みがある!
進行役は元通産相の平田先生なのだが,経済や産業に関わる解説はほとんどない。純粋にスポーツをビジネスから切り離して考えたいという意図のように思えるが,スポーツのもたらす経済効果や振興についても言及してもらいたかった。
ネタバレ:
桑田氏は単位をとればいい,卒業できればいいという勉強の仕方ではなく,学んだことを本当に身に着けようと思って取り組んでいた。その姿勢は勉学だけではなく,生きていくうえで最も重要だと思う。この強い思いが彼を一流の野球選手にしたのだろう。
更に周囲の学生からは,期待されたこと以上,教えてもらったこと以上の結果をだそうとする気迫を評価されている。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年11月20日
- 読了日 : 2011年11月20日
- 本棚登録日 : 2011年11月15日
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