多くの大企業の事業再生を手掛ける著者による、大企業病、および大企業病に罹患したくない社員のための書。
経験と理論に基づき、大企業の病巣が的確に表現されている。最近入社した大企業で、もどかしい思いをしている身としては、胸のすく思い。そして、指針を得て救われる思い。
ある段階から、年を取るにつれ、可能性が狭まってくる。会社で役職を上り詰めることができるのは一握り。あなたは”(趣味やプライベートではなく)仕事において”、なにを幸せとみなすのか、自分の尺度を持て、というのが著者のメッセージ。
自分の”会社での幸せ”について、改めて考えるきっかけとなりました。
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〇リーダーに必要なこと
・普段から人よりモノを考える
・人と違う視点でモノを考える
・最低限、一定レベルの勉強をしている
・人よりもタフな経験をしている
〇組織人の行動原理
・日本的ムラ意識・・・帰属意識、相互監視、疎外の恐怖
→集団行動にもプラス面あり。
・自分の所属する組織を存続させ、そこで出世することがすべてに優先する
★恥ずかしさ(みんながやっていることをやっていないと恥ずかしい)
★同調圧力
・名誉、お金、好かれたい、空気に合わせたい
・名誉が好きそうなら名誉で釣る
★修羅場では、人は平時以上に理屈で動く
〇メタ認知:
・権力闘争で消耗しないためにメタ認知が必要
・他者・上下・左右・斜めの人たちが、どんなインセンティブで動いているか
・彼らがあなたのことをどう見ているか?
〇willとcanとshall
・自分は何がしたいのかwill
・自分に何ができるのかcan
・社会が自分に期待することは何かshall
〇人生の成功させる確率が一番高いのは、自分で成功の尺度を決めること。自分の尺度で成功を測る。
〇仕事の世界には、無数の種目があり、無数のグランドスラムがある。
- 感想投稿日 : 2020年4月14日
- 読了日 : 2020年4月14日
- 本棚登録日 : 2020年4月14日
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