ダライ・ラマ瞑想入門: 至福への道

  • 春秋社 (2008年8月1日発売)
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ダライラマは好きですが、瞑想の内容、書かれた内容はあまりにも大乗仏教的な内容で、ついていけませんでした。特に輪廻転生、道徳的な厳しさを説く点は、受け入れがたいものがありました。(彼が言うところをそのまま受け入れれば、道徳的に至らないところの多い私は人間に生まれ変わりたくても、私が人間に生まれ変わることはない。)

ただ、彼が人前でいつも話していること(慈悲、思いやり、平和)は、仏教の教義の中から、最大公約数のところ、つまり、世の中の大部分に当てはまることを抜粋していたのであり、彼の深い部分はこういう信仰心があったのだと知りました。

《上師空楽の供養》
ほんの小さな苦しみさえ 望む者など誰もいない
満ち足りた幸福を 手に入れた者など誰もいない
自分の他人に違いはなく
ゆえに他人の手にした幸福を
喜ぶことができるよう
どうか私を加持してください

《菩提心=利他の心を起こすための修行》
①一切衆生をかつての母であると認識する
②母なる一切衆生の恩を思い起こす
③母なる一切衆生から受けた測り知れない恩を確信する
④恩に報いようという気持ちを起こす
⑤慈悲心や思いやりを育む
⑥時と他は平等であると考える
⑦事故に愛着する態度の不利益を考える
⑧他社の利益を大事にする態度がもたらす利益を考える
⑨自分と他者の入れ替えを実践する
⑩大悲を強く持って、苦しみや悪行を引き受ける
⑪大慈を強く持って(自分の善業を)与える
⑫殊勝なる決意を抱く
⑬一切衆生のために菩薩を得ようとする利他的な心、つまり菩提心を得る

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: スピリチュアル
感想投稿日 : 2016年6月3日
本棚登録日 : 2016年6月3日

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