大学新入生に薦める101冊の本 新版

制作 : 広島大学101冊の本委員会 
  • 岩波書店 (2009年3月13日発売)
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本棚登録 : 244
感想 : 30
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学部3年生の時にこの本(初版)と出会い、ここに紹介されている本を読みこなしていくうちに、自分の世界観が激しく揺さぶられ、見識が大いに広がり、多面的なものの見方ができるようになったと強く確信している。
そして新たに新版がでたので迷わずなけなしの金で即買い、今回も非常に満足しています。

ここで私が言いたいのはなんと言っても選別されている101冊の本の「センスの良さ」だ。
本は2種類にわけられる。それは「教養」と「専門」。
専門の本は社会人になってからでも読むであろうが、教養は時間にゆとりのある学生のうちにしか読めない(読もうとしない)
そしてどれだけ教養のある本を読みこなしたかで1度の人生の幅が決まると思う。
この本は古典に縛られず、縦横無尽に質の良い教養本を紹介してくれている。

中でも私が強く影響を受け、かつ、みなさんにも勧めたいのが

・「人間を幸福にしない日本というシステム」:ウォルフレン
・「君たちはどう生きるか」:吉野源三郎
・「知的複眼思考法」:刈谷剛彦
・「利己的な遺伝子」:ドーキンス
・「ワイルド・スワン」:ユン・チアン

読書好きの方はこれを見ただけで選別されている本のセンスの良さがわかっていただけるはずだ。
大学生に限らず、質のよい読書を求めている方は、この本に紹介されている101冊の本を参考にすることを強く勧める。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ☆☆☆3つ星
感想投稿日 : 2010年3月2日
本棚登録日 : 2010年3月2日

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