多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)

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  • 岩波書店 (2015年4月22日発売)
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とても面白かった。特に社会的選択理論を具体的な事例に展開していった4,5章の読み応えはかなりある。「1人1票、多いほうが勝ち」という多数決のルールがいかに「民意の反映ではない」か、ということを教えてくれる。

そうなってくると、そのような「1人1票、多いほうが勝ち」というルールがどうやって形成されていったか、ということが歴史研究者としては気になる。そういう研究はあるのだろうか。日本史には少なくとも、ないと思うのだが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 政治
感想投稿日 : 2016年1月8日
読了日 : 2016年1月8日
本棚登録日 : 2016年1月8日

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